ヨトウムシに使う農薬の選び方|家庭菜園での安全な対策

ヨトウムシに使う農薬の選び方|家庭菜園での安全な対策

ヨトウムシ対策は、穴の開いた葉だけを見て薬剤を選ぶのではなく、幼虫が若いうちに発生場所を特定し、捕殺や被害葉の除去を先に行うことが基本です。農薬が必要な場合は、育てている作物と「ヨトウムシ類」などの対象害虫がラベルに一致する製品だけを選びます。

先に確認する4点

  • 葉裏に卵塊や小さな幼虫がいないか
  • 日中に見つからなければ夕方から夜に株元を見る
  • 被害が1株だけか、周囲へ広がっているか
  • 農薬を使う前に作物名、対象害虫、使用時期、回数を照合する

ヨトウムシの被害を見分ける

ヨトウムシ ヨトウムシ の発生サインを確認する

ヨトウムシ類の幼虫は葉を食べ、成長すると食害量が増えます。若齢幼虫がまとまっている時期は葉がかすれたように見え、進むと大きな穴や葉脈だけが残る被害になります。食べ跡の近くに黒いふんがあれば、葉裏、株の中心、株元の土を順に確認します。

虫が見つからない時は時間帯を変える

昼間は土の浅い部分や落ち葉の下へ隠れ、夜に活動する種類があります。夕方以降に懐中電灯で見回ると、葉や株元で見つけやすくなります。被害のある株の周囲を浅く確認し、幼虫を見つけたら手袋やピンセットで取り除きます。

発生初期にできる薬剤以外の対策

ヨトウムシ 農薬や殺虫剤を使う前の確認
  1. 被害株を特定:食べ跡とふんがある株へ印を付けます。
  2. 葉裏と株元を確認:卵塊や集団の若齢幼虫を取り除きます。
  3. 周辺雑草を整理:害虫の隠れ場所を減らします。
  4. 翌日も再確認:新しい食べ跡が増えたかを見ます。

防虫ネットは成虫の侵入を減らす助けになりますが、ネットへ産卵され、ふ化した幼虫が入る場合もあります。裾のすき間だけでなく、ネット表面も見回ります。

ヨトウムシ用の農薬を選ぶ手順

ヨトウムシ 効果を出す使い方と散布の注意

「ヨトウムシに効く」と書かれた情報だけでは選べません。同じ製品でも作物ごとに希釈倍数、使用時期、使用回数が異なるため、購入時と使用直前の2回確認します。

確認欄 見る内容
作物名 キャベツ、だいこんなど、実際に育てている作物と一致するか
対象害虫 ヨトウムシ、ヨトウムシ類、ハスモンヨトウなどの表記
使用時期 収穫前日数や生育段階
使用量・方法 希釈倍数、散布量、粒剤などの施用方法
使用回数 本剤と同じ有効成分を含む農薬の総使用回数

登録内容は変わるため、商品名だけを並べた古い一覧ではなく、農林水産省の農薬登録情報提供システムで作物名と害虫名から確認してください。

散布する場合の注意と効果確認

ヨトウムシ 薬剤以外でできる対策

保護具、風向き、周辺作物、住宅や通行人を確認し、ラベルどおりの量だけを調製します。若齢幼虫がいる葉裏や株の中心へ届く必要がありますが、必要以上に広い範囲へ散布しません。強風時や高温の時間帯は避け、余った希釈液を水路へ流さないでください。

古い食べ跡ではなく新しい被害を見る

散布後も穴の開いた葉は元に戻りません。翌日から数日間、新しい食べ跡、ふん、幼虫の数を同じ時間帯に確認します。被害が続く場合も、自己判断で濃度や回数を増やさず、ラベルと総使用回数を見直します。

再発を抑える見回り

ヨトウムシ 再発を防ぐ見回りと管理
  • 新しい葉の表裏を週に数回確認する
  • 被害葉や収穫残さを畑へ放置しない
  • 株元が雑草や資材で見えない状態を避ける
  • 発生日、作物、見つけた場所、実施した対策を記録する

群馬県の発生予察情報では、チョウ目害虫は若齢期や食入前の短い期間が防除適期とされています。地域の予察情報も確認し、発生が多い年は見回り間隔を短くします。

参考資料

コラム一覧へ戻る

この記事を書いた人