なすを下味冷凍する時のコツ|水っぽくしない切り方と使い道

なすを下味冷凍する時のコツ|水っぽくしない切り方と使い道

収穫したなすや買ってきたなすを使い切れない時、下味冷凍にしておくと平日の料理が楽になります。ただ、なすは水分が多く、冷凍後に水っぽい、食感が悪い、味がぼやけると感じることもあります。下味冷凍をうまく使うには、冷凍前の切り方、余分な水分の扱い、解凍せずに加熱する流れをそろえることが大切です。

この記事では、家庭菜園のなすを無駄なく使いたい方に向けて、なすを下味冷凍する時のコツをまとめます。夏野菜の保存については、農林水産省の保存術も参考になります。
参考URL:https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2007/spe1_05.html

なすの下味冷凍が水っぽくなりやすい理由

なすは実の中に水分を多く含み、加熱するとやわらかくなりやすい野菜です。冷凍すると細胞が傷み、加熱した時に水分が出やすくなります。そのため、生の食感をそのまま残そうとするより、炒め物、煮物、味噌炒め、カレー、麻婆なすのように、加熱して味を含ませる料理に使うと失敗が少なくなります。

水っぽさを抑えるには、冷凍前に水分を増やしすぎないことが大切です。切ったなすを長く水にさらしたままにしたり、濡れた状態で袋に入れたりすると、冷凍後に味が薄く感じやすくなります。アクが気になる時も、長時間さらすより短く済ませ、表面の水気をしっかり拭き取ります。

もう一つの原因は、解凍してから調理することです。常温や冷蔵でゆっくり解凍すると、袋の中に水分が出て、なすがくたっとしやすくなります。下味冷凍したなすは、凍ったままフライパンや鍋に入れ、調理中に出る水分を飛ばしながら仕上げると扱いやすくなります。

切り方は使う料理から逆算する

下味冷凍のなすは、冷凍後に切り直しにくいので、使う料理を決めてから切ります。味噌炒めや麻婆なすに使うなら乱切りや半月切り、カレーや煮込みなら少し大きめの角切り、焼きびたし風に使うなら縦半分から斜め切りにしておくと便利です。薄く切りすぎると加熱中に崩れやすいため、少し厚みを残します。

皮が硬めのなすは、縞目に皮をむくと味が入りやすく、加熱後も食べやすくなります。すべて皮をむくと色や形が崩れやすいので、料理に合わせて調整しましょう。収穫から時間がたち、実が少ししなびている場合は、傷んだ部分を取り除き、早めに加熱向けの下味冷凍に回すと無駄になりにくいです。

袋に入れる時は、なるべく平らに広げます。厚く固まった状態で凍ると、使いたい量だけ取り出しにくく、加熱ムラも出やすくなります。一回分ずつ小分けにするか、保存袋の中で薄く広げて冷凍しておくと、忙しい日にも使いやすくなります。

味付けは濃すぎず、油を少し使う

なすの下味冷凍では、味を決めすぎない方が使い回しやすくなります。しょうゆ、みりん、酒を少量合わせる和風、味噌とみりんを合わせる味噌炒め用、しょうがやにんにくを少し入れる中華風など、料理の方向だけ決めておくと便利です。塩分を強くしすぎると、調理後に味が濃くなりやすいので控えめにします。

水っぽさを抑えたい時は、少量の油をからめてから冷凍する方法もあります。なすは油と相性がよく、表面を軽く油で覆うと、炒めた時に味がまとまりやすくなります。ただし、油を入れすぎると重たい仕上がりになるため、一回分に小さじ一杯程度から様子を見るとよいでしょう。

塩もみをしてから冷凍する場合は、塩をふりすぎないことが大切です。軽くもんで水分が出たら、表面を拭き取り、味付けを足します。塩もみは水分を抜く助けになりますが、強く絞りすぎると食感が悪くなることがあります。やさしく水気を取る程度にします。

料理別に下味を分けておくと使いやすい

一度にたくさん冷凍する時は、同じ味でまとめるより、料理別に二、三種類へ分けると飽きずに使えます。味噌炒め用は味噌、みりん、酒を控えめに合わせ、仕上げにしょうゆを少し足す余地を残します。麻婆なす用はしょうがやにんにくを少し入れておくと、炒め始めた時に香りが立ちやすくなります。

煮物やカレーに使う予定なら、下味を薄くしておくのがおすすめです。最初から濃い味にすると、煮込むうちに全体がしょっぱくなることがあります。なすは他の具材の味も吸いやすいので、冷凍前は「方向づけ」くらいにして、仕上げで味を調整する方が家庭料理には向いています。

お弁当用に使う場合は、水分が出にくい味付けを選びます。味噌やしょうゆを少し使い、炒めながら水分を飛ばしてから詰めると、時間がたってもべたつきにくくなります。冷凍したなすをそのまま自然解凍して詰めるのではなく、必ず加熱してから使うようにします。

冷凍前に確認したい鮮度と状態

下味冷凍に向いているのは、皮につやがあり、ヘタまわりが傷みすぎていないなすです。傷や変色が大きいもの、柔らかくなりすぎたものは、冷凍してもおいしさが戻るわけではありません。迷う時は、傷んだ部分を切って確認し、においやぬめりがあるものは無理に保存しないようにします。

家庭菜園のなすは、収穫のタイミングによって実の大きさや種の目立ち方が変わります。大きくなりすぎたなすは、種が気になることがありますが、加熱料理なら使いやすい場合もあります。下味冷凍では、細かく切って味を含ませることで、食べやすくなることがあります。

冷凍する日付を書いておくことも大切です。保存袋に日付と味付けを書けば、後から中身を迷わず使えます。長く置きすぎると風味が落ちやすいため、できるだけ早めに使い切る前提で、少量ずつ冷凍すると管理しやすくなります。

袋に入れる時は空気と水分を減らす

下味冷凍で見落としやすいのが、保存袋に残る空気です。空気が多いまま冷凍すると、霜がつきやすく、風味も落ちやすくなります。なすを平らに広げたら、袋の口を少しだけ残して閉じ、手でやさしく空気を抜いてから密封します。強く押しつぶすと形が崩れるため、表面をならす程度で十分です。

調味料を入れすぎると、袋の中で水分が多くなります。冷凍中は便利に見えても、調理時に水っぽさが出やすくなります。なす全体にうっすらからむ量を目安にし、足りない味は調理の最後で補います。冷凍前に袋の中で味をなじませる時も、長く置きすぎず、手早く冷凍庫へ入れましょう。

保存期間は家庭の冷凍庫の開け閉めや袋の密封状態でも変わります。長期保存を前提にせず、献立に組み込みながら早めに使うと、風味の落ち込みを感じにくくなります。週末に二、三回分だけ作るくらいなら、管理もしやすく、収穫したなすを無理なく食べ切れます。

使う時は凍ったまま加熱する

下味冷凍したなすは、凍ったまま加熱するのが基本です。フライパンで使う場合は、少量の油を温め、凍ったなすを入れてふたをします。少し水分が出てきたらふたを外し、余分な水分を飛ばしながら炒めます。味が薄い時は、最後に少し調味料を足すと整えやすくなります。

煮込み料理に使う場合は、他の具材を炒めた後に凍ったなすを入れます。最初から長く煮込みすぎると崩れやすいので、仕上げに近いタイミングで入れると形が残りやすくなります。カレーやトマト煮では、なすから出る水分も味に混ざるため、煮詰め具合で調整します。

なすの下味冷凍は、生のなすと同じ食感を目指す保存ではなく、忙しい日に加熱料理へつなげるための下ごしらえです。切り方、味付け、冷凍の平らさ、凍ったまま加熱する流れをそろえると、水っぽさを抑えながら使いやすくなります。収穫したなすを無駄にしない方法の一つとして、少量から試してみてください。

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