なす産地ランキング|2024年産の上位県と数字の見方

なす産地ランキング|2024年産の上位県と数字の見方

なすの産地を「量の多さ」で比べるなら、調査年と指標をそろえる必要があります。本記事では、農林水産省中国四国農政局の資料で確認できる2024年産の都道府県別収穫量割合を取り上げます。味の順位や、2026年の収穫実績を示すランキングではありません。

2024年産は高知・熊本・群馬が上位

資料に掲載された全国の収穫量は280,200トンで、高知県は38,500トン、全国1位とされています。都道府県別の割合は次のとおりです。割合は公表資料の丸められた数値をそのまま使い、割合から各県の正確なトン数を逆算することはしていません。

順位都道府県全国収穫量に占める割合
1高知13.7%
2熊本12.0%
3群馬10.0%
4福岡6.3%
5茨城6.2%

上位三県はそれぞれ全国のおよそ一割以上を担っています。一方、資料の「その他」は51.8%です。なすは上位県だけで作られているわけではなく、各地の産地が供給を支えています。上位五県の表に名前がないことを、なすを生産していないという意味に読まないようにしましょう。

高知と群馬の「日本一」が両立する理由

年間の収穫量と、特定の季節に出荷した量は別の指標です。高知の年間収穫量の順位と、群馬の夏秋なすの出荷量の順位は、同じ表の順位を言い換えたものではありません。「日本一」という見出しを見たときは、年間か季節別か、収穫か出荷かを確かめる必要があります。

群馬県の野菜生産紹介では、夏秋なすを7〜11月出荷の区分として説明しています。こうした季節別の強みを知ると、年間順位だけでは見えない産地の役割が分かります。ただし、県全体の出荷期と、個々の農園が注文を受けられる期間も同じではありません。

ランキングを比較するときの四つの条件

  1. 「何年産」かを確認する。記事の更新年だけでは不十分です。
  2. 収穫量、出荷量、作付面積のどれを並べた表かを確認する。
  3. 年間計か、冬春・夏秋などの季節区分かを確認する。
  4. 全国値か、特定市場への入荷量かを確認する。

例えば、一方が全国の年間収穫量、もう一方がある市場の一か月の入荷量なら、その順位が違っていても矛盾ではありません。市場の取引先や輸送条件によって、店頭で見かける産地は変わります。身近なスーパーでよく見る県が、全国ランキングでも必ず一位になるとは限らないのです。

調べた表を保存するときは、表題、年産、単位、出典ページを一緒にメモしておくと比較が容易です。「高知13.7」という数字だけでは、割合なのか数量なのか分かりません。「2024年産・年間収穫量の構成比・高知13.7%」と条件まで残すことで、別の集計と取り違えにくくなります。

量の順位から味や鮮度は決められない

収穫量は地域の生産規模を知るための数字です。同じ県でも品種、収穫時期、栽培方法、出荷後の取り扱いが異なります。量が多い県だからすべての商品が同じ食感になるわけではありません。購入時は品種や実の状態も確認します。

家庭で料理に使う際は、産地の順位より「使いたい料理に合う形か」「購入後に使い切れる量か」が役立つこともあります。産地情報は選ぶ材料の一つとし、品質を順位だけで決めない姿勢が大切です。

この表の更新範囲

本表は2024年産の公表資料に限定しています。農林水産省はその後の年産についても順次公表しているため、最新値を調べる際は作況調査の一覧で対象年を選んでください。前年と比較するときも、同じ指標の表を使います。公表日と収穫対象年が違う点にも注意が必要です。

堀越ファームの所在地や栽培品目については、当園の案内をご確認ください。県全体の統計を、農園自身の生産量や販売実績に置き換えることはできません。本記事では農園の収穫量を推計していません。

出典:中国四国農政局「中国四国の特産品・高知県なす」。補足:群馬県の野菜生産について農林水産省・作況調査(野菜)

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