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なす苗の選び方と植え付け時期|買う前から定植までの確認点
なすの苗は「背が高いもの」だけを基準に選ばず、茎の締まり、葉の状態、つぼみ、購入後に植える場所を確認します。苗が売られていても、畑が植え付けに適した温度になっているとは限りません。苗選びと定植日の判断を分けて考えましょう。
購入前に決めるのは品種と栽培場所
地植えか鉢植えか、何株育てるか、どの形の実を収穫したいかを決めておきます。品種札の草姿や栽培案内を確認し、支柱を立てる場所まで確保します。実が小さい品種でも、根や枝まで必ず小さく収まるわけではありません。鉢の容量だけでなく、成長後に葉が広がる空間も必要です。
接ぎ木苗と自根苗は、同じ品種名でも苗のつくり方が異なります。接ぎ木苗は台木の性質を利用するものですが、すべての病気を防ぐ苗ではありません。以前なす科を植えた場所で育てる場合は、その履歴を店員に伝え、台木の特徴や適した管理を確認してください。
苗を手に取ったら上から下へ見る
- 新しい葉に不自然な縮れや虫がないかを見る。
- 茎が細く伸びすぎていないか、葉と葉の間を確認する。
- 一番花のつぼみがどの程度育っているかを見る。
- 株元の傷みや、接ぎ木部分の状態を確かめる。
- ポットの土が極端に乾いたり、常に水浸しになったりしていないかを見る。
売り場で苗をポットから抜くのは避け、根の状態が気になるときは店員に相談します。花がたくさん咲き、実まで付いた苗が必ず有利とは限りません。小さな容器で長く置かれた苗では、植え付け後の活着に時間がかかることもあります。葉数だけで決めず、株全体のバランスを見ます。
タキイ種苗は、一番花のつぼみが膨らみ、紫色に色づき始めるころを定植適期の目安として説明しています。まだ小さな苗を買った場合には、すぐ定植するのではなく、植えられる気温になるまで管理できるかを考えてください。
植え付け日は日中の暖かさだけで決めない
一般地の露地栽培では春に苗を植えることが多いものの、地域や標高で適期は変わります。タキイの目安は、晩霜の心配がなく、最低気温10℃以上、最低地温15℃以上になったころです。晴れた昼間だけ暖かくても、夜間や根の周囲が冷える場合は定植を急がない方が管理しやすくなります。
例えば、昼は上着が要らなくても翌朝の冷え込みが予報されているなら、畑の状態を再確認します。温度計があれば朝の土の温度も測り、ない場合も数日間の最低気温と霜の予報を見ます。群馬県内でも場所による差があるため、「県内なら同じ日」とは考えません。
植える日は根鉢と接ぎ木部分を傷めない
植え付ける前に苗と植え穴に十分な水を与えます。ポットを外す際は茎だけを引っ張らず、根鉢を支えて扱います。植えた後に株がぐらつかないよう、仮支柱とひもで軽く支えます。ひもを締めすぎると茎が太ったときに食い込むため、余裕を持たせます。
接ぎ木苗では接合部を土に埋めないことが重要です。深植えによって上側の品種から根が出ると、台木を使う意義が損なわれる場合があります。植え穴の深さを先に調整し、水やり後に土が沈んだ状態も確認しましょう。
一週間は「足す」より活着を観察する
植え付け後に元気がないと感じても、すぐに肥料を増やす前に、根鉢の乾き、周囲の土との湿り方の差、冷え込み、風による揺れを確認します。日中だけ葉が下がるのか、朝になっても戻らないのかを分けて見ると、相談するときの情報になります。
記録は植え付け日、品種、接ぎ木かどうか、最低気温、水やりの有無の五項目で十分です。購入した苗の札も残してください。後から株の状態を比べる際、記憶だけより原因を切り分けやすくなります。ここで示すのは家庭菜園向けの一般的な確認手順で、堀越ファームでの苗の比較試験結果ではありません。
参考:タキイ種苗「ナス栽培マニュアル」、タキイ種苗「うま旨野菜苗・ナス」。全体の流れ:なすの育て方ガイド